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良い矯正歯科医院 良い矯正歯科医の選び方(見分け方、区別)
 初診相談にお見えになった患者様によく聞かれる質問は、”いい矯正歯科さんはどうやって見つければ良いんですか”と言うことです。それはここです、私ですと言いたいところですが、その人にとっての善し悪しというのは、感じ方や評価の仕方が様々なので、何とも困ってしまう難しい質問です。逆に、矯正歯科の神様のような達人がもし居たとしても、その人だけが世の中のすべてのケースを手がけるのは不可能ですから、自ずと適正な数に分散せざるを得ません。
 ではどういう矯正歯科医院が安心して診てもらえる医院なのかと言うことを考えてみますと、10項目ほどポイントがあると思います。

1. 矯正歯科医の資格をきちんと取得している

 これだけは絶対に外せないポイントだと思います。当コラム内に、矯正歯科医の資格の区別については詳しい説明がありますので、ここではその説明は省略しますが、できれば日本矯正歯科学会専門医に診てもらうのがよいでしょう。日本矯正歯科学会専門医は、本当に厳しい基準で選ばれています。しかし、神業のようなウルトラテクニックを求められているわけではなく、矯正歯科医としてまじめに日々治療に取り組んでいれば、取得するのはそんなに困難ではないと思います。逆に言いますと、認定医になってから一定の年数が経っているのに、専門医が取得できないというのは、どこかに問題点があるのかもしれません。いずれにしても、最低限認定医の治療を受けるべきと思います。
 *歯学博士の有無は治療の優劣には全く関係ありません。同様に学歴も基本的に関係ないと思います。東大病院が必ずしも日本一の病院とは言えないのと同様です。

 *もう一つ大事なのは、先生自身が治療していると言うことです。そんなの当たり前に聞こえますが、全部スタッフ任せで先生自身はほとんど何もしない、チェックするだけと言うところもあるようです。いくら立派な資格があっても、自分自身で診療しないなら意味がありません。

2. 診療日が月に半分以上はある

 矯正歯科医院は通常はあまり忙しくないので(ただし土曜日はどこの医院でも混んでいると思います)、休診日が多いのが特徴です。しかしあまりにも休診日が多いと、装置が壊れたり外れたりした時の対応がなおざりにされてしまいます。
 とくに、非常勤のバイトの先生が月に一度か二度治療をしているというようなやり方ですと、どうしても対応が後手後手になりますし、予約もスムーズに取れません。やはり常勤の専門医が居る医院がよいと思います。

3. あまりにも忙しい医院は避ける

 矯正治療は期間がかかるだけでなく、一回一回の治療時間もそれなりに必要です。いらした患者様の装置と歯の全体的なクリーニングをして、虫歯や歯茎の状態を調べ、装置の新たな調節をして、説明をして帰るまでにはどうがんばっても15分はかかると思います。それは相当スムーズに運んだとしての話ですので、多くの場合は30分近くかかると思います。
 あまりにも忙しい医院ですと、一連の流れのどこかを省略して時間の節約をすることになります。忙しい医院というと人気がある医院に聞こえがちですが、そうとも言えません。忙しい=治療時間が少ない=待ち時間が長い と言う関係が成り立ちますので、バタバタ診療は患者様にとって決して良い環境とは言えません。忙しくて治療時間が短くなると、その日にやるべき事を省略しがちになるので、治療もなかなか進まなくなり、矯正治療を卒業する患者さんが少なくなると、ますます混んでくるという医院にとっても悪循環となってきます。予約診療にもかかわらず、30分以上待たされるのが常態化している医院は何か問題があるのかもしれません。

4. 相談と検査、診断の段階が明確に区別されている

 初診相談というのは、あくまでも”相談”ですので、必ずしも治療を前提としていません。仮にご本人的には、かなり本気になっていたとしても、セールストークでそれをさらに焚きつけるなどと言うのは医療としてはどうでしょうか。キャッチセールスでよく行われる手法は、”相手に考える余裕を与えない”と言うことだそうですが、矯正治療のような高額なサービスは、冷静になって考える時間を取るべきでしょう。
 ところがとにかく契約を成立させたい医院の中には、その場でレントゲンを撮ったりとか、せっかく来たんだしついでに検査もしましょう、みたいな相手に考える時間を与えないところもあるようです。
 その場ではそれでよいかと思っても、後になって考え直すと違う選択もあったのではと思う場面が日常茶飯事ですね。検査や診断をその場で行うような医院は要注意と思います。

5. 治療に入る前の説明がきちんとしている

 治療に入る前の最終的な説明のことを”診断”と言います。この中には、症状の説明とそれをどう治すかという具体的なプランが含まれています。治療前の最も重要なステップですので、患者様がきちんと理解してご契約されるよう(あるいは中止する)、十分な説明と同意が必要です。
 この部分を曖昧にしたり、何もかもやってみないとわからないような説明ですと後々トラブルの元になります。患者様が納得できる説明をするのも矯正歯科医の腕の内とも考えられます。腑に落ちない理屈、とにかく任せなさいみたいな説明は要注意です。

6. 診断結果の資料、契約書などの書類を渡してくれる

 診断の時に聞かされる内容は盛りだくさんですから、なかなか覚えきれるものではないですし、後で考えるとよくわからない点が出てきたりということも十分考えられます。話を聞いて契約書にサインはしたけれど、内容が確かめられないようでは将来的に不安が残ります。きちんとした医院であれば、診断時に用意した書類はすべて複写を患者様に渡してくれます。どんな契約でも甲乙双方が同じ書類を保管しあうのが当たり前です。患者様が特に請求しなくてもこれらの書類を渡してくれるのが、当然と思います。

7. よく訓練された有資格のスタッフが居る

 矯正歯科医院に限らず、よく訓練された歯科衛生士(歯科の看護師です)が常勤しているのは必須です。さらに矯正歯科医院では、筋機能訓練療法士という、舌や唇の筋肉の動きをトレーニングするスタッフが必須ですが、この資格を持っている歯科衛生士は数が少なく、養成には時間と費用がかかるので、医院によっては在籍していないところもあるようです。とくに”開咬”という特殊な症状の治療には、筋機能訓練が必須なので、注意が必要です。スタッフが優秀でないと、せっかくの先生の腕もきちんと発揮できません。

8. 不要な検査をしない

 いろいろな検査機器がそろっていると、それだけで最新の治療を受けているような気分になりますね。しかし、検査機器がそろっていると言うことと、それを使って不要な検査をし、検査費用を上乗せすると言うこととは区別しなければなりません。
 たとえば、すべてのケースにCT撮影が必要かというと、決してそういうことはありません。通常検査で問題点が見つかった場合に精密検査に進むというのが道理であって、何もかも精密検査にするというのは、患者様にとって不都合が生じる可能性があります。良い医師は決して過剰な検査はしないものです。

9. 費用の明細がはっきりしていて妥当な金額である

 矯正治療は自費です。保険治療のように国が定めた料金表というのがないわけです。ですので、患者様と歯科医師が合意すれば、5万円でも300万円でもかまわないわけです。しかし何事にも妥当な価格というものがあります。一般的な矯正治療ですとおよそ70-100万円くらいではないでしょうか。明細を示さずに一式価格であまり高額な治療費を設定するのは要注意と思います。

10. 一般歯科との連携がきちんと出来ている

 矯正歯科治療といえども、一つの歯科治療です。治療中には虫歯、歯肉炎、抜歯等、一般歯科医との連携が不可欠です。矯正歯科医院側で提携先をきちんと確保していないと、患者様は治療依頼状を持ってさまようことになりかねません。
 信頼できる一般歯科医との連携治療がきちんと出来ている矯正歯科医院を探すというのも重要なポイントと思います。

<最後に 矯正は先生と患者様で作るアートです>

 以上の項目をすべて満たしていても、相性が合わなかったり、全く別の視点で選びたくない状況も起きるでしょう。その場合は、やはりご自分のお気持ちを最優先にするべきです。矯正は、年単位の期間をかけて、先生と患者様の共同作業で作るアートのようなものですから、相性の合わない相手とは長期間組むことは出来ません。
 逆に患者様も先生のアートが設計図通りにうまく完成するよう、最低限のマナーは守る必要があります。決められた治療間隔を守ったり、無断キャンセルをしないなどは、治療をスムーズに進める上で非常に大切なことです。
 信頼できる矯正専門医を見つけて、より美しくより健康になりませんか。

日本矯正歯科学会専門医資格証
写真説明: 日本矯正歯科学会専門医となるための条件

1. 12年以上継続して日本矯正歯科学会会員であること
 *長期間の矯正治療経験があることを示す条件

2. 矯正治療に関する論文があること(筆頭著者)
 *矯正治療を人に論理立てて説明する能力があることを示す条件

3. 学会の定める課題症例を10症例レポートにまとめること
 *あらゆる症例に対応する治療能力があることを示す条件

4. 課題症例はすべて自己症例であることを誓約すること
 *他人のケースをレポートにすることは禁じられています

5. 課題症例の患者様に審査同意の署名を得ること
 *患者様と常に良好な関係を維持する人間的能力を示す条件

6. 学会倫理規定を遵守すること
 *順法精神を示す条件

日本矯正歯科学会専門医資格は、高度な治療技術を認定する矯正歯科分野における最高の資格です。学会員約6000名に対して、専門医資格を有するものは226名しかおりません(2008年4月現在)。日本矯正歯科学会会員の4%に満たない数です。お知り合いの方で矯正をお考えの方がおりましたら、是非お声をおかけ下さい。

*日本矯正歯科学会専門医を詳しく知るためのサイト

日本矯正歯科専門医名鑑





日本矯正歯科学会専門医・指導医・認定医の区別について
 日本矯正歯科学会の専門認定制度は、学会として矯正歯科医の技術と経験を認定し、資格証を発行することにして、これを基に広く国民に矯正歯科医を選ぶための基準を提供しようとするものです。この制度は、日本のその他の専門認定制度に比べてもその基準が厳しく、高い技術と経験が要求されています。
 矯正歯科医には技術と経験のグレードにより3種類の資格があります。

1.日本矯正歯科学会認定医(もっとも基本的な資格)
認定医を取得するには、
a. 5年以上日本矯正歯科学会の会員であること
b. 学会指導医の下でさらに5年以上矯正歯科に専門的に従事すること
c. 学会誌にオリジナル論文を発表すること
d. 学会の定める試験に合格すること
が最低限必要になります。以上の点をすべて満たすと、学会認定医として資格証が交付され、公式に矯正歯科医として自分の判断で治療することができるようになります。

2.日本矯正歯科学会専門医(治療の技術の優秀性を証明する資格)
 さらに学会では認定医の中で特別に技術と経験が優秀であるものを選抜して、日本矯正歯科学会専門医という制度を敷いています。この資格の取得には
a. 12年以上継続して日本矯正歯科学会の会員であること
b. 矯正治療に関する学術論文を発表すること
c. 学会の定めた10種類の課題症例を自分で治療し、その全ての治療結果と予後判定が学会の定めた基準を満たして合格すること
 という非常に厳しい条件が付けられています。

3.日本矯正歯科学会指導医(研修医を指導する資格)
 また専門医とは別に学会では、矯正歯科の研修医を指導監督する特別の教官資格として、日本矯正歯科学会指導医という制度を敷いています。指導医になるには、大学の矯正歯科において教育指導歴が3年以上あることが必要となります。

日本矯正歯科学会専門医と指導医・認定医はどう違うのか(区別)

 ここで多くの皆様が迷われるのは、認定医よりも専門医と指導医がグレードの高い資格だと言うことは分かるが、では専門医と指導医の違いは何かと言うことでしょう。一言で言いますと指導医は、矯正を人に教えるための教師としての資格であるということです。したがって研修医は指導医の下で勉強しないと認定医試験の受験資格が与えられません。そういう意味では指導医に課せられた教師としての責任は非常に大きいと言えるでしょう。ところが指導医になるには治療の技術が高いかどうかは問われていないと言う問題があります(大学に一定期間在籍すればよい)。教える技術と実際に治療する技術は必ずしも一致していないと言うことです。
 どの分野でも教師よりも勉強のできる学生、監督よりも優れた能力を持つ選手などがいるのと同じで、認定医の中には指導医以上の治療技能を持つものが少なくありません。そこで実際の治療技術に秀でたものを選抜したのが、”専門医”といえるでしょう。現役のプレーヤーとして一流であることを証明する資格と考えて間違いありません。
 ここでもう一つ注意しなければならないのは、いわゆる一般的な言葉としての”・・・専門医”と、日本矯正歯科学会専門医とは意味が全く異なると言うことです。広い意味において「私は矯正の専門医です」という言い方は、「矯正だけ診療している歯科医師です」という意味であって、日本矯正歯科学会専門医であるという意味ではありません。この点は非常に紛らわしいので注意が必要です。
 矯正歯科と看板に書いてあっても、矯正歯科医としてきちんとした資格がある医療機関とは限りません。というのは、現在の日本の法律では、歯科医師である限り法律上はどの専門分野の治療をしても良いことになっているからです。しかし、眼科の先生が胃の手術をしたりしないように矯正歯科の分野は矯正歯科の専門医が担当するのが当たり前のことなのです。逆に、矯正歯科の専門医は、虫歯や、入れ歯の修行はしていないのでこういう治療は自分ではしないのです。担当医の資格がわからない時には、はっきり尋ねてみても良いでしょう(矯正歯科専門の開業医院であれば、たいてい待合室に資格証が掲示してあります)。いずれにしても、安心して矯正歯科治療を受けるには”日本矯正歯科学会専門医”が望ましいのですが、最低限学会認定医の治療を受けましょう。一度受けた治療は元に戻すことができないのですから。

*日本矯正歯科学会専門医を詳しく知るためのサイト

日本矯正歯科専門医名鑑


日本矯正歯科学会の組織図
写真説明:認定医・指導医を管轄するのは認定医委員会で、専門医を選抜するのは専門医委員会と全く別の組織になっています。専門医はあくまでも治療技術の評価を優先して選抜されており、実際の矯正歯科治療分野における最高の資格です。学会員総数約6000名に対して、専門医資格を有するものは226名しかおりません(2008年4月現在)。日本矯正歯科学会会員の4%に満たない数です。ただ、白い巨塔の例を出すまでもなく、技術さえよければいいと言うことにはなりませんので、医師選びはあくまでも患者様が総合的に判断するものと思います。
 ちなみに学位(歯学博士)の有無と治療技術の優劣とは全く関連がありません。学位は研究の成果に対して大学から与えられた褒美のようなもので、患者様が医師の診療能力を判断する上では全く関係ないものと思います。




初診相談でレントゲン撮影が必要かどうかの見解
患者様各位 平素より当院をご利用いただきありがとうございます。先日非常に考えさせられる事例がございましたのでご報告申し上げます。先日お越しいただいた矯正相談の患者様から、当院は初診相談が不親切であるとのご指摘を受けました。なぜかと申しますと、当院の前に相談した某医院様では、相談の前に無料でレントゲンを撮影してくれたのに、当院ではレントゲンを撮らずに大体の予想を話すのは不親切ではないのか と言うご指摘です。
 これには二つの意味で非常にショックを受けました。一つは初診相談に入る前に無料でレントゲンを撮ってしまう医院が実際あるのかと言う驚きと、もう一つはそれを親切と考える患者様がいらっしゃるという驚きです。これははたして本当に親切でしょうか?? その点に関しては大きな誤解があるように思いました。
 レントゲンというのは侵襲的検査(微量とはいえ放射線を浴びます)の一つですから、どの医院でもそういうやり方をしますと、何カ所か相談に行くと短期間に相当な放射線を浴びることになってしまいます。写真をもらえば問題ないだろうと思うかもしれませんが、よそで撮った写真は参考にはしますが、正式な検査はどこの医院でも、自分の医院の規格で撮影するので結局似たようなレントゲンを複数撮ることになってしまいます。
 矯正の熟練した専門家は、実は見ただけでほとんど診断がついています。検査はそれで正しいかどうかの裏付けを取る意味と、見ただけではわからない細かい点の確認をするために必要なわけです。レントゲンを見ないと(あるいはレントゲン写真をコンピュータにかけないと)内容のある初診相談ができないということはありません。無料レントゲンを撮るというのは、契約を早く決めるためのパフォーマンスとも考えられます。
 当院では、相談と検査の間にはそう簡単にはまたぎ越せない敷居があると考えております。検査に進む前には、冷静にご判断いただくための十分な時間が必要です。その代わり、初診相談では、25年の矯正歯科医としての経験と知識を集約して、できる限り最終の診断結果に近いお話しができるように努力しておりますので、ああかもしれないこうかもしれない雨のち曇り時々晴れ的な、結局どうなんですかみたいなお話しはしておりません。
 患者様本位の運営方針が正しく評価されないというのは、当院にとっては非常に残念なことですが、今ご説明したような理由で、当院の矯正初診相談ではレントゲンや歯形はお取りいたしません。ただし、初診相談とはいえほぼ結論に近い予想診断をした上で、費用もかなり絞り込んで具体的にお話しさせていただきます。その上で、本当にするかしないか、するとすればどの先生に任せるかという比較検討をしていただいた後、私が治療を担当させていただけるようでしたら、正式にレントゲンも含めた検査をするという運びになります。患者様各位におかれましては、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

パノラマ断層撮影
写真説明: 矯正の診断にはこれ以外に最低あと2枚のレントゲンが必要です。短期間にあちこちで同じようなレントゲン撮影はするべきでありません。治療をしてもらう医院をある程度決めた段階で検査をするべきと考えます。




矯正初診相談から検査・診断まで
典型的な矯正の初診・検査・診断までの流れをご紹介しましょう。

初診相談
写真説明:初診相談は予約制になっております。お電話またはメール、当院ウエブ経由で”矯正の初診相談で”とお申し出いただきご予約ください。当院の一般歯科、当院ウエブ、提携医院様、提携ウエブサイト経由の患者様、または昭和大学からの紹介状をお持ちの患者様は初診相談は無料、検査診断料は割引料金の設定とさせていただいております。
 初診相談は、実際にお口の中のご様子を拝見させていただいた上で、現在のだいたいのご様子、どのような治療法をとるか、期間はどのくらいか、費用はどのくらいかかりそうかの概略をお話しします。当院の資料庫には、およそ1000ケースの代表的な治療例が保存されておりますので、その中から類似症例の経過をお見せすることで、治療の前後を疑似体験することもできます。お時間はおおよそ30分くらいが目安となります。検査に進む場合は、良くご検討いただいた上で後日、検査のスケジュールを決めてください(当院では十分なご検討をいただくため、原則即日検査は承っておりません)。


検査内容
写真説明:検査というのは、現在の状態がどうなっているか詳しく知るための各種の資料を採得させていただくことをいいます。安心して治療を進めていくためには欠かせない重要なステップです。家を建てる工程でいえば、敷地調査のようなものです。
 内容的には、1.歯型の採得 2.歯と唇の写真 3.レントゲン写真 4.噛み合わせのチェック 5.咀嚼力の測定 等をします。およそ30分くらいかかる内容です。痛いことは何もしないのでご安心ください。検査結果は、即日わかる内容もあるのですが、総合的に判断させていただくには少々お時間が必要ですので、通常約2週間後にお知らせいたします。これを当院では矯正診断といいます。


採らせていただいた歯型です
写真説明: 歯科では、歯型を採ることを”印象”と言います。矯正の検査で採らせていただく印象は、アルジネート印象といいましてアルギン酸と言う素材を主成分にした材料で型取りをします(アルギン酸は昆布の主成分と同じです)。この材料を水で練ると、最初は粘土の様な感じなのですが、2分ほどでゴム状に固まります。それを歯から外したのがこの写真です。
 矯正の印象は、虫歯の治療と違い歯並び全体を印象する必要があるので、アルジネートをたくさん詰め込むようなやり方になり、やっている最中は口中がパンパンになるような感じになりますが、きれいな石膏の模型を作るためには必要な内容ですので、少しの間我慢してください。
 この型の中に、石膏を流し込んで固めたものが、患者様の歯の様子を立体的に写し取った模型になります。


写真撮影
写真説明: 石膏模型では、形は立体的に再現できますが色の情報は記録できません。そこで、矯正では検査の一つとして、いろいろな方向から歯の写真や唇の写真を撮らせていただきます。撮影にあたっては、唇を少し引っ張って寄せたり、ミラーを当てたりする必要があるので、患者様にも若干のお手伝いをしていただきますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
 矯正の検査は基本的には痛いことは何もないのですが、お口の小さい方の場合、多少無理な姿勢をお願いする場合もあり、”けっこう写真撮影が痛い”と言われることもあるのですが、写真も大切な検査の一つですのでご辛抱をお願いします。


レントゲン撮影
写真説明: 歯型、写真の情報で歯に関して一応のことは把握できるのですが、骨の中のご様子はレントゲンを撮らないと分かりません。そこで、いろいろな方向からレントゲン写真を撮影して、顎の骨の大きさと形や、歯の角度や位置を計測します。
 基本の撮影としては、真横からの撮影、真正面の撮影、アゴの骨全体をパノラマ状に写す断層撮影(パノラミックトモグラフィー:通称パントモ)の3枚のレントゲンを撮ります。それを見た上で必要な場合は、アゴの関節や歯の精密な撮影を追加することがあります。


噛み合わせの記録(バイト)
写真説明: 上下の歯型に石膏を流して作った模型は、上下別々に出来てきます。その模型は、どの位置関係で咬み合っていたかの情報がないと上下の組にすることが出来ません。そこで薄いワックスの板を噛みしめていただき噛み合わせの状態を記録します。
 少し熱を加えて柔らかくしたワックス版を、30秒ほどしっかり噛んでいただき冷えて固まったところで取り出します。こちらで合図するまで、しっかり閉じ合わせて動かないでお待ちいただきます。


咀嚼力ガム
写真説明: 噛みつぶす力に反応して赤くなるガムを利用して、咀嚼力の試験をします。時間限定で、このガムを一所懸命噛んでいただくことで、実際どのくらい噛む力があるのか判断することが出来ます。
 たとえ噛み合わせが良くても、アゴの動きに問題がある人はこの成績が良くないので、咀嚼の実際の能力を知ることは重要な意味があります。


診断
写真説明: 診断は、プライバシーに関わるお話しをすることになるので、個室でお話しさせていただきます。患者様が未成人の場合は、保護者の方にもご同席をお願いしております。
 内容的には、まず現状の症状のご様子をお話しした上で、最適な治療法、治療期間、費用等の具体的なプランのお話しをします。もちろんこちらから一方的に治療法を押しつけるということはございません。ご本人やご父兄のご希望もお聞きしながら、具体的なプロセスを決めていきます。
 診断は治療前の最も重要なステップで、現状を良くご理解いただいたうえで、治療するか取りやめるかを最終決定していただく部分ですので、約1時間ほどのお時間をお取りして行います。ご不明の点はご遠慮なくおたずねください。


資料
写真説明: 診断に使用した分析資料は、すべてお渡しいたします。そのほか、重要事項説明書・料金表・契約書・治療の手順書・医療費控除のご案内等の書類も同封させていただきますので、十分ご検討いただいた上で、治療開始にご同意のご連絡をいただきましたら、正式に治療開始となります。事前に十分ご検討いただいている場合は、即日ご同意いただくこともできます。その場合は当日できる治療内容から始めさせていただきます。
 治療費につきましては、原則2年以内(ただし治療終了時まで)の無利息分割払いでお願いしております。
診断で使用した資料はすべてコピーをお渡しします。


当院料金表
写真説明: 
初診相談料: 5,000円
 *ただし、当院の一般歯科、当院ウエブ、提携医院様、提携ウエブサイト経由の患者様、または昭和大学からの紹介状をお持ちの患者様は無料で拝見させていただきます。
*当院では来院前のウエブカウンセリングを無料で行っております

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会員登録がおっくうな方は、メールでお問い合わせいただいても結構です。できるだけ迅速にご回答いたします。ただし、ウエブカウンセリングの方が履歴の参照が簡単にできますので便利です。

小澤宛メール:sdcozawa@crocus.ocn.ne.jp

検査料: 30.000円
 *ただし、当院の一般歯科、当院ウエブ、提携医院様、提携ウエブサイト経由の患者様、または昭和大学からの紹介状をお持ちの患者様は50%割引とさせていただきます。

診断料: 25,000円

基本料金: 250,000〜300,000円
 *特別難しい症例でない限り、通常は250,000円です。

装置料: 300,000〜470,000円(保定装置料込み)
 *治療に必要な装置の組み合わせで計算します。基本料金と装置料の合計が治療費です。通常の、配列の凸凹、上顎前突、下顎前突の症例ですと、ほとんどの方が合計65万円くらいとなります。合計70万円を超えるケースは年間通しても数人くらいしかおりません。大まかなご予算としては、60万円台で収まるとお考えいただいて結構です。

処置料: 3,000円
 *調節にいらしていただいたときの費用です。通常は月に一度の調節が必要ですが、治療の進め方によっては2-3か月おきに通院していただく場合もあります。ブラケットやワイヤーが外れたときの修理は無料で行いますのでご安心ください。
 通常のケースですと20-30回くらい通院していただくと終了します。

 当院の矯正治療費は、昭和大学歯科病院のシステムとほぼ同一です。ただし、大学病院では、相談料・検査料の割引設定はありません。





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